■最速で結果を出す人の「戦略的」時間術 ■理央 周(著) 

時間術の本は他にもたくさん出ていますが、どちらかいうとテクニックを使って時間を減らすか、作るかといった本が多い。この本は、単に時間を短縮するのみならず、将来的に時間をどう作っていくかのところまで踏み込んだ本です。思考力が非常に磨かれる一冊です。脳にかなりの汗をかくでしょう。
●価値を創造する仕事には、まとまった「魂」の時間が必要になる。
頭が回転し始めてからトップスピードに至るまでには時間がかかるからだ。そのため、まとまった時間を確保する必要があるのだが、そこには緊急な案件が入ってくると、その流れが打ち切られてしまう。そうなると、また一から頭の回転を上げていかなくてはならない。スピーディに結果を出すためには、こうした「作業をこなす仕事」をどうにかしなくてはならないのだ。多くの人がまず考えるのは、こうした作業自体を効率化することだろう。
だが、むしろ、考えるべきは、このような「こなす仕事」の中でも、毎回同じように入ってくる仕事がないか、ということである。「なぜその仕事が入ってくるのか」を考え、その原因を事前につぶしてしまうのだ。(P68 引用)
細切れ時間を大切にすることも大事ですが、著者の言うとおり「まとまった時間」はクリエイティブな仕事をするうえで必要です。そのためには、ルーティン作業を効率化するということも行った上で、その作業が発生する原因まで考え、事前に芽を摘むという考えは、確かになあと思います。時間術というとその場でどう時間を作るかに目が行きがちですが、作業を減らす、根本にはその作業をなくすことはできないのかまで考えれば、確かに作業時間は減るでしょう。ある意味「聖域」と思われるところにも手をつける。原因を潰さずに表面だけ変えようとしても根本は変わりません。奥が深いです。
●同じ業界の人の中に囲まれていると、知らず知らずのうちに発想が硬直化してしまうことがある。私にとって異業種の人とふれあう機会は、人脈よりも発想の硬直化を防ぐという意味で重要性を持っているのだ。(P111 引用)
同じ業種の人、しかも同じ会社の人とばかり一緒にいると、硬直化して思考停止に陥りがちですね。色々な本を読んだり、多様な業種の人と交流する必要がありますね。
●結果捻出までは次の3つのステップを踏もう
1.出し切る
2.絞る
3.決める
●あらゆる仕事は「価業」と「作業」でできている
価業とは、「成果を出すための、価値を創造する仕事」であり、作業とは「成果には直接つながらない、作業をこなす仕事」である。(P153 引用)
緊急度などによって「作業」を大切にしなければならないこともありますが、「価業」を大切にしたいものですね。

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